
健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。
今回は当院でも人気のある高濃度ビタミンC点滴についてお話しします。
高濃度ビタミンC点滴について
経口から摂取するビタミンCは腸管で吸収されますが、吸収される上限が決まっています。
1日1~2g以上のビタミンCサプリを摂っても吸収率は10~20%と言われています。
多く摂ってもほとんど吸収されず尿に排泄されてしまいます。
リポソーム化されたビタミンCの吸収率は98%と言われていますが、多く摂取すると下痢になる可能性があります。
その点、多量のビタミンCを含む高濃度ビタミンC点滴は血管内に直接投与することができて100%体内に吸収されます。
ビタミンC12.5~25gで活性酸素を除去するため細胞のアンチエイジング効果が期待でき、C50g以上を投与すると強力な抗酸化作用を発揮して、がん細胞を攻撃することができます。
この時正常な細胞は攻撃しないので、「副作用が非常に少ない抗がん剤」とも言われます。
抗がん剤は正常な細胞も攻撃して吐き気や脱毛、臓器障害がでてきますからね…
また、抗がん剤を使用中にも活性酸素が多く発生しますので、高濃度ビタミンC点滴は副作用予防にも役立ちます。
高濃度ビタミンC点滴はアメリカなどでガン治療の代替治療として研究されている最先端の治療法なのです。
1年前から80歳で肺がん治療中の方が当院に来られています。
高濃度ビタミンC点滴50g~100g(健康維持なら12.5g)を月に2回受けてもらっていますが、放射線治療後でも全く副作用が出ずに、更に1年前よりも元気で肌も綺麗になっています。
先日帯状疱疹にもかかりましたが、すぐに治り後遺症もなかったととても喜ばれていました。
高濃度ビタミンC点滴がオススメの方
・疲労回復が遅れている方や疲れがとりきれない方
・体調不良があり、元気の出ない方
・風邪予防
・二日酔い
・美肌、肌荒れが気になる方
・ニキビを繰り返す方
・老化防止・アンチエイジングが気になる方
・ガンの発症予防効果
・脳梗塞・心筋梗塞などの動脈硬化による病気を予防したい方
ちなみに私は風邪のひき始めは高濃度ビタミンC点滴12.5gを2日連続で受けると風邪がすっかり良くなるのでほとんど薬を飲みません。
高濃度ビタミンC点滴の注意点
ビタミンCは糖と化学式が似ており、大量のビタミンCが体内に入ってくると身体は大量の糖が入ってきたと勘違いをして糖を下げようとします。
空腹時に高濃度ビタミンC点滴を受けると低血糖の症状(眠気、気分不良、頭痛)が出ることがあるため、低血糖予防にジュースを飲みながら点滴を受けていただいています。
また、濃度の濃い点滴のため血管痛が起きた時は点滴のスピードをゆるめていきます。
G6PD酵素活性が低下していると血管内で溶血する危険があるので、25g以上の高濃度ビタミンC点滴を繰り返す場合はG6PDを検査して安全性を確認します。
高濃度ビタミンC点滴は2週間に1度定期的に受けるのが1番ですが、疲れた時や風邪のひきはじめなどレスキュー目的でも使えます。
ご自分のメンテナンスにぜひ利用してみてくださいね!
※初診の方はこちらのご注意事項をご覧の上、診療予約をお願いいたします。
お問い合わせ

福岡舞鶴スクエア1F
福岡市営地下鉄(空港線)赤坂駅から徒歩4分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:30 ~ 13:00 | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | △ | × |
14:00 ~ 19:00 | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | × | × |
※ご予約の最終受付時間は、午前中12:30、午後18:30とさせていただきます。