健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医　中島由美です。

今回は医療と離れた話をさせていただきます。

「ピンチはチャンス」ってよく耳にするフレーズですよね。

ピンチを辞書で調べると、 追い詰められた苦しい状態。苦境。窮地。危機。となっています。

人は生きている中で大なり小なりピンチの時があります。
いつも平穏無事で過ごしたいのに、何かと私達を脅かすピンチの状況。

私はいつもこのピンチの時は、自分が試されている、壁は乗り越えられるはずだ、と思うようにしています。

自分の胆力を信じて、目の前のやるべきことを精一杯やること。

そして、なぜこのピンチの状況になったのか？
原因を探って、自分が原因なら深く反省して次に繋げるしかありません。

この反省が次のステップに繋がり、自分を成長させる貴重な機会なのです。
むしろ、このピンチがないと人は本気で学ばないのかもしれません。

渋沢栄一の「論語と算盤」をこの1年で学ぶ機会がありました。
その中で、成功・不成功は人生においてそれほど重要ではない。（何をもって成功とするか、の定義もありますが）
お酒を作る時には、成功でも不成功でも酒粕ができる。
人は成功を目指して努力するが、誠意を尽くしたその先の結果が不成功でも自分には経験という酒粕が残るのだと。

今まさに私自身が試されている時ですが、この言葉を聞いた時深く頷きました。

人生はいろんな経験をしながら層を成して、自分の経験が深くなっていくんだな、と思います。

心の成長、人としての成長。
周囲への配慮、謙虚な心。

今一度考え直してみようと思っています。