2025.06.05
第8回 即時型アレルギーと遅延型アレルギー(前編)

健康と美容、栄養、ウェルエイジングを専門としている内科美容皮膚科医 中島由美です。

花粉症やダニ・ハウスダスト、猫・犬アレルギー、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、気管支喘息…

これらは全て即時型アレルギーといい、IgE抗体が関与します。

外から入ってきた異物を排除しようとする機能を免疫と言いますが、免疫が過剰に反応してIgE抗体が多量に産生され鼻水や目の痒み、蕁麻疹を引き起こします。また、腸管内に蕁麻疹ができれば腹痛・下痢となり、呼吸苦、血圧低下、意識障害を認めるアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。

原因を知ることはアレルギー治療の第一歩です

即時型アレルギーは39項目まとめて血液検査で調べることができます。(保険診療可能)

39項目の内容はダニ・ハウスダスト、春と秋の花粉、雑草、真菌、ラテックス(ゴム製品)、卵、牛乳などの食物系です。

自分の体に反応する抗原を知り回避することは、アレルギーを引き起こさないために大切なことです。

花粉ー食物アレルギー症候群(PFAS)

果物や野菜を食べた後に口、唇、喉などにイガイガ感や痒みを感じたことはありませんか?

花粉症の人が、原因花粉と似たアレルゲン(抗原)を持つ果物などを食べた場合に、交差反応を起こして発症することがあります。生の果物、野菜に反応しますので、加熱をすると問題なく食べれることもありますが注意しましょう。

ハンノキ、シラカバ花粉症ーりんご、洋梨、桃、サクランボ、豆乳

ブタクサ花粉症ーメロン、スイカ、きゅうり、バナナ

ハンノキ・シラカバ花粉症は大豆に含まれるPR-10タンパク(Glym4)にも反応することがあります。PR-10タンパクは加工されるとアレルゲンの危険性は低くなりますが、加工の程度が低い豆乳でアレルギーを起こしやすいと言われています。

また、ラテックス(ゴム製品)アレルギーの人は、アボガド、キウイ、バナナ、パイナップル、栗などを食べると口の中に蕁麻疹などのアレルギー症状を起こすことがあります。これをラテックス・フルーツ症候群といい、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。

治療はいろいろ

治療は抗アレルギー剤となりますが、飲み薬の種類も様々で眠気のないもの、眠気のあるもの、飲み薬で効果のない人は貼り薬(経皮吸収剤)が効く方もいらっしゃるので、クリニックの先生と相談して色々試してみるのもいいのではないかと思います。

また、アレルギー体質を改善するヒスタグロビン注射や、ダニとスギに関しては舌下免疫療法をすることもあります。

アレルギーの方は特に小麦、牛乳を摂らないようにしましょう。

この理由はまた次回詳しく説明します。

まずは自分のアレルギーを知ること。

アレルゲンを避け、対策することで毎日の生活を心地良く過ごしていきましょう。

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