最近、慢性疲労症候群の方が増えてきています。疲れやすい、なんとなく体がだるい、ちょっとした体のお悩みについて、丁寧に問診をして診察します。食事、睡眠、運動、生活環境の問題点を患者様と一緒に考えていき、また血液検査を行い分子整合栄養学の考えに基づいて栄養面の改善策を提案します。薬はその方のライフスタイルに合わせて、西洋薬や漢方薬を使い、全身をトータルで診ていきます。

内科ではもちろん高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症といった生活習慣病の治療を行っています。これらの生活習慣病は毎月定期的に検査を行い、薬の副作用に注意しながら適量の薬剤を使用していきます。当院ではダイエット外来もおこなっておりますが、たとえば体重をコントロールするだけで薬を減らしていくこともできます。薬だけに頼らない、体の基礎作りを一緒に考えていきます。

また、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療も保険診療で行っています。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中のいびき、無呼吸によって十分な睡眠が得られずに日中の眠気、集中力低下、慢性疲労、生活習慣病や重篤な病態をひきおこす危険性があります。睡眠中に無呼吸をおこしているかの検査は、自宅で指に機械をはさむだけで簡単にできます。治療は気道閉塞を改善する機械をレンタルすることができ、毎日自宅で治療をうけることができます。

昨今日本では禁煙の流れも強くなってきており、禁煙希望者が増加傾向にあります。当院では禁煙外来を保険診療で行うことができます。内服薬（チャンピックス）を使用し、3カ月で終了する禁煙プログラムです。タバコの害は、30年喫煙継続した後に慢性呼吸器肺疾患、肺がんなどの疾患となって出現するといわれています。禁煙外来を導入したことで、多くの患者様が禁煙に成功されています。

最近インフルエンザは季節に関係なく流行するようになってきました。インフルエンザは風邪と違って感染力が強いため蔓延しやすく、小児、妊婦、高齢者では重症化する危険もあります。インフルエンザワクチンは接種後2週間で抗体ができて、効果は5カ月間持続します。インフルエンザワクチンは毎年10月1日から接種可能ですので早めの接種をおすすめしています。インフルエンザの検査は発症直後に行っても陽性となりづらいため、症状出現の翌日を目安に受診されると良いでしょう。抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内に治療を開始する必要があります。